今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

『ニャー』
『おいこら、やめろって』

 猫の声?
 まさか…。

 わたしはベットから降りて、

 シャッ!
 ベランダに続く扉を隠した淡い青色の雪柄のカーテンを開け――――ガチャッ、ガラッ。

 ふわっとカーディガンが羽のように広がる。

 裸足のままベランダに飛び出す。

 雪混じりの大粒の雨がキラキラと宝石のように輝く。
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