今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

「っ…」

 相可(おおか)くんは面倒臭そうに、はぁ、と息を吐く。

「言えないならこんなこと書くなよ」
 そう言うと相可(おおか)くんは真剣な表情でわたしを見る。

「…一昨日(おととい)姫乃(ひめの)と保健室にいた時」
「廊下を歩いていく足音が聞こえた」
「あれ、お前だろ?」

「…!」
 え、え、バレて…。

「やっぱりな」
「何を勘違いしたのかは知らねぇけど」
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