今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

「え…」

 ――わたしは何があっても、相可(おおか)くんやみんなの傍にいたいのに。

 わたしは暖かな一筋の涙を(こぼ)す。

 相可(おおか)くんも同じ気持ちでいてくれたの?

 窓から降り注ぐ暖かな光が教室の中をキラキラと照らしていく。

 相可(おおか)くんはきっと“友達として”言ってくれてるんだと思う。
 それでもいい。
 これからも友達として相可(おおか)くんの隣にいたい。

 ガラッ。
 教室の前の扉が開いた。
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