今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
林崎くんが、わたしの耳元に唇を近づけてくる。
あ、禁断の果実みたいな甘い香り…。
「…一昨日は試すようなこと言ってごめんね」
「…姫乃みたいになって欲しくなかったから」
そう林崎くんは甘く囁いた。
え…それってどういうこと?
「おい、何してんだよ」
「銀怒るなよ。“内緒の話”したからって」
「後は雪羽ちゃん次第だよ」
「どうする?」
…知りたい。
過去に何があったのか。
だから、姫乃ちゃんに聞かなければ。