今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
わたしはびっくりする。
え…ゆりちゃん、青井くんと仲良しなの!?
「B組の青井は、ゆりが好きみたいだけど」
「ゆりは銀一筋だからね」
「昨日の電話でも分かったと思うけど」
「銀が特定の誰かと話すだけでも許せないタイプでさ。ごめんね」
座りながらわたしはスカートの上でぎゅっと自分の両手を握り締める。
姫乃ちゃんだって怖い思いしたのに…。
「姫乃ちゃんは何も悪くないよ」
「悪いよ」
「だって一昨日、銀と保健室でふたりきりになっちゃったし」
「雪羽、銀のこと…」