今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
顔が熱い。
言ってしまった。
もう後には引けない。
「じゃあ今日からライバルってことで」
「雪羽のこと全力で応援するね」
ライバルなのに応援してくれるの?
「じゃあ、わたしも姫乃ちゃんのこと全力で応援する」
わたしと姫乃ちゃんは席から立ち上がり、相可くんの席の前に立つ。
姫乃ちゃんが右手を差し出してきた。
わたしはその手をぎゅっと握り締める。
「銀、競争率高いから望み薄いかもだけど」
「雪羽諦めずにがんばろ」
姫乃ちゃんは、ひまわりみたいな笑顔を浮かべた。