今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

「うん、姫乃(ひめの)ちゃん」
 そう答えた時、霧雨が止んだ。

 曇り空の間から太陽がのぞくと、ぱあっと一筋のオレンジ色の光が校庭をさす。

 周りや教室が明るくなると同時に、曇り空もだんだんと明るくなっていき、その間に美しい虹がかかっているのが窓から見えた。

「嘘、虹!?」
 姫乃(ひめの)ちゃんが驚くとわたしは目を輝かせる。

「綺麗…」

 空にかかる虹はまるで――――、わたし達を応援してくれてるかのように見えた。
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