今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

「!?」

 え、何!?

 相可(おおか)くんは、わたしの耳元に唇を近づけてくる。

「…朝から絡まれてんじゃねぇよ」

 わたしは顔を赤らめたまま黙る。

 言葉は乱暴なのに甘く優しい声…。

 相可(おおか)くんは、わたしの耳元でそう囁くと一人で行ってしまう。

 顔が熱い。
 助けられてしまった…。
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