今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
桃住さんは相可くんに頬を緩ませ笑うと、わたしの存在に気づいてわたしの方を見る。
「あっ、黒図さん…」
桃住さんは申し訳なさそうな顔をする。
「勝手に席借りちゃってごめんなさい」
「気分悪くて少し休ませてもらってたんだ」
「すぐ戻るね…あっ」
桃住さんはふらっとし、左隣の相可くんに寄り掛かる。
相可くんが肩を抱き、起こす。
それを見てわたしは複雑な気持ちに駆られる。