今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

 桃住(ももずみ)さんの顔が、かあっと赤くなった。
 わたしの胸がどくん、とざわめく。

 わたしは自分の胸に手を当てる。
 どうしよう、なんか心がズキズキする。

「ごめんなさい、相可(おおか)くん」
 桃住(ももずみ)さんは遠慮がちにそう言うと、

黒図(くろず)さんもごめんね」
 申し訳なさそうな表情をしながら謝ってきた。

「あの、桃住(ももずみ)さん、保健室行きませんか?」
 わたしが声をかけると、桃住(ももずみ)さんの両目が揺らぐ。
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