今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
「え、でも…」
あ…、迷惑だったかな…。
でもわたし、桃住さんと話したい。
「気分悪いの我慢しちゃだめ。行こう」
「うん、黒図さん、ありがとう」
ガタッ、と桃住さんがわたしの席から立ち上がる。
わたしは桃住さんの体を支えながら後ろの扉に向かって歩き出す。
「黒ずきんと桃ずきん、ほんと似てるねー」
「姉妹みたい」
周りの女の子達が言う。
「…………」
「…………」
そんなわたし達を相可くんと林崎くんは険しい顔で黙って見ていた。