今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
「あれ見て」
「やばいんじゃない?」
様々な声が、ざわめいて飛び交い、人が集まってくる。
その中の一人のサラリーマンがスマホで電話をかける。
「救急車2台、お願いします」
相可くんは起き上がると、わたしの背中に手を添え、優しくゆっくりと抱き起こしてくれた。
「 黒図、痛いところは?」
「膝擦りむいたくらいかな」
「相可くんは大丈夫…?」
「あぁ、なんとかな」
「上手く一緒に転べたわ」