今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
涙がぽたぽたと零れ落ちる。
「ごめんなさい…」
相可くんは、わたしをぎゅうっと肩から抱き締める。
「離して…みんな見てる」
相可くんは、わたしの言葉を聞かずに強く抱き締めて離そうとしない。
震えた手で抱き締め返そうとする。
でも出来ない。
「…ねぇ、相可くん」
「こうしてぎゅっとしてくれるのは、わたしが隣の席だからだよね…?」
「…………」
相可くんは何も答えない。