今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
春花ちゃんは、わたしをぎゅっと抱き締める。
「|雪羽ちゃん、良かった。ほんとうに良かったっ…」
春花ちゃん…。
「みんな、心配かけてごめんなさい」
「来てくれてありがとう」
わたしがお礼を言うと、春花ちゃんが相可くんの手を見る。
春花ちゃんが心配そうな表情で尋ねてきた。
「相可くん、手、大丈夫?」
「あぁ、大したことねぇよ」
相可くんがそう言うと、春花ちゃんは包帯で巻いた手を優しく握る。
それを見て、頭にある疑問が浮かんだ。