今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
わたしにわざと見せつけてる?
もしかして、春花ちゃん、相可くんのこと…。
「銀くん、痛くて可哀想」
わたしは胸をズキンッと痛ませつつも苦笑いする。
バッ。
相可くんは春花ちゃんの手を突き放す。
春花ちゃんは、しゅんとする。
「あ、痛かったよね…ごめんね」
「…………」
相可くんは何も答えない。
「雪羽!」
「相可!」
診察室の白い扉が開き、お医者さんからの説明が終わったお母さんと池田先生が叫び、駆けてきた。