今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
「日向先生、わたし、マラソン走りたいです」
「サボるなと散々言ってきたが今回はだめだ」
「交通事故にも合いかけたお前を走らせることは出来ない」
「お願いします」
「走らせて下さい」
わたしは頭を深く下げる。
日向先生は、はぁ、と深くため息をつく。
「分かった」
わたしが顔を上げると日向先生は真っ直ぐわたしを見つめる。
「黒図、後悔しないように精一杯走って来い」
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