今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
わたしは涙ぐみながら笑う。
「はい、ありがとうございます」
走れることになった途端、し、心臓の音がドックンバックンいってて凄い……。
緊張で手が震える。
足もガタガタ震え出して…。
お、落ち着け、わたしっ……。
相可くんが近づいてきた。
「黒図、良かったな」
「あ、うん…」
「相可くん、1位おめでとう」
「あぁ、本気で走った」
「黒図の隣を守る為に」
「え…」
かぁぁっと耳まで一気に熱くなるわたし。
「次は黒図の番だな」
相可くんは真っ直ぐな眼差しでわたしを見つめる。