今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

 お母さんは両手で自分の顔を覆う。
「それからは新生児集中治療管理室(NICU)に入った雪羽(ゆきは)を見る度自分を責めて泣くことしか出来なかった…」
雪羽(ゆきは)、ごめんね」
「みんなと同じ健康で生んであげられなくて、ごめんね」

「っ…」
 わたしは体を震わせ嗚咽しながらも首を横に振る。

「あの時の私は、ただただ弱かった…」
「鬱になって自分を守るので精いっぱいだった…最低ね」

 お母さんは自分の指で涙を拭う。
「…ご両親は今も元気?」
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