今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
「お母さ…」
わたしが言いかけると、相可くんの眉が下がる。
「分かりません」
「中3の時、突然、両親が出て行きました」
「それでも2人から仕送りはあってなんとかバイトしながら高校には通えています」
お母さんは自分の口に両手を当てる。
「ごめんなさい、私無神経なことを…」
相可くんは首を横に振る。
「いいえ」
「お話聞けて良かったです」
相可くんは優しく笑う。
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