今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
姫乃ちゃんは罪悪感に満ちた顔を浮かべる。
「せっかく雪羽、銀の隣の席守れたのに」
「ほんと意地悪だよね、ごめん」
「だけど、中2の時、銀とキス出来なかったから…」
姫乃ちゃんは涙ぐみながら感情を爆発させた。
「今度は銀とちゃんとキスしたい!」
「銀のシンデレラになりたい!!」
顔を見たら分かる。
姫乃ちゃんが本気で言ってること。
そして、勝負なんかしなくても分かってしまう。
わたしは相可くんには選んでもらえない。