今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
『高校が終わったら0時ちょうどに私の家に来て欲しい』
『は? なんで?』
相可くんは驚いた声を出す。
『お願い』
『…分かった』
扉が開いた。
姫乃ちゃんが中から出てくる。
「雪羽、頑張って」
「うん」
わたしは勇気を振り絞り、空き教室の中に入った。
相可くんは、わたしを見て驚く。
「は? 今度は黒図?」
「ごめんなさい」
「姫乃ちゃんがここに入って行くのが見えて…」
…嘘だけど。
「それで何?」
ドキン、ドキン、と高鳴る胸に右手を当てる。
勇気出せ、わたし!