今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
これは夢?
夢なのかな。
相可くん、会いに来てくれた…。
ベランダから部屋に戻り、スマホを見ると23時55分だった。
あと5分で魔法が解けてしまう。
わたしは雪色のブレザーの上に灰色のダッフルコートを羽織り、
部屋の扉をゆっくりと開けてお母さん達に見つからないように階段を恐る恐る降りていく。
玄関で黒のローファーを半分だけ履き、
ガチャ…。
わたしは玄関の扉を静かに開けた。
「わっ」
わたしは転びそうになる。
相可くんが体を支えてくれた。