今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
わたしは自分の机に鞄を置いて座る。
相可くんとふたりきり。
どうしよう…。
ガタッ。
相可くんも机に鞄を置き、わたしの左隣の席に座った。
「…今日でこの席最後だな」
わたしは、しゅんとする。
「うん…」
「俺が出来ること限定になるけど最後だし」
「黒図の願い1つだけ叶えてやるよ」
「え…」
相可くんは優しく笑う。
「黒図の願いは?」
わたしの願い――。
この先もずっとこのまま、
相可くんの隣の席でい続けたい。
だけど、それはもう叶わない。
なら…。