今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

 そう思うのに体を起き上らせようとしても力が入らない。
 相可(おおか)くんの隣の席じゃなくなったから?

 …そうだ、猫。

 猫が気になったことで力が入り、なんとか起きられた。

 布団を(めく)り上げてベットから降り、

 シャッ!
 ベランダに続く扉を隠した淡い青色の雪柄のカーテンを開ける。

 猫はいなかった。
 わたしは眉を下げ、ふっ、と笑う。

 わたし、何を期待していたんだろ。
 いる訳ないのに。
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