今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
*
「雪羽、遅いから心配したわよ」
キッチンで向かいの椅子に座っているお母さんが話しかけてきた。
「昨日はコートに猫の毛いっぱいつけて帰ってくるし…」
お母さんは、はぁ、と深く息を吐く。
「隣の猫が可哀相なのは分かるけど、もう触っちゃだめよ」
「うん、ごめんなさい…」
わたしは焼き目が兎の顔になった朝食のホットサンドをかじる。
あ…ホットサンド冷たい。
コーンスープも冷めちゃった。
お母さんが心配そうな表情を浮かべる。
「雪羽、今日調子悪そうね」
「終業式だけだから休んだら?」
わたしは、へらっと力なく笑う。
「お母さん、大丈夫」
「わたし、高校行くから」
「雪羽、遅いから心配したわよ」
キッチンで向かいの椅子に座っているお母さんが話しかけてきた。
「昨日はコートに猫の毛いっぱいつけて帰ってくるし…」
お母さんは、はぁ、と深く息を吐く。
「隣の猫が可哀相なのは分かるけど、もう触っちゃだめよ」
「うん、ごめんなさい…」
わたしは焼き目が兎の顔になった朝食のホットサンドをかじる。
あ…ホットサンド冷たい。
コーンスープも冷めちゃった。
お母さんが心配そうな表情を浮かべる。
「雪羽、今日調子悪そうね」
「終業式だけだから休んだら?」
わたしは、へらっと力なく笑う。
「お母さん、大丈夫」
「わたし、高校行くから」