今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄


「こら、相可(おおか)、起きろ」
 5限。国語の先生が相可(おおか)くんに声をかけた。

 国語の先生は教科書を開いたまま相可(おおか)くんの隣に立っている。

「ふぁあ…っ」
 伏せ寝した相可(おおか)くんが欠伸(あくび)をし顔を上げると、

「…黒図(くろず)、こんな奴が隣で可哀相だな」

 国語の先生が、わたしに向かって囁いた。

 先生、なんでそんなこと言うの?
 わたし、相可(おおか)くんの隣で嬉しくて仕方がないのに。

 すると右隣の席の林崎(りんざき)くんが、わたしを肩から抱き寄せる。
 わたしは突然のことに驚く。

 え!?
 一体何が…。
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