今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
「ほんとそうですよね」
林崎くんは、にこっと笑う。
「ギャー!」
林崎くんファンの女の子達の物凄い悲鳴が上がった。
「女子! 静かに!」
国語の先生は注意すると林崎くんを睨む。
「林崎、授業中にイチャつくんじゃない」
「すみませーん」
林崎くんがパッと肩から手を離す。
すると相可くんが、わたしの机に自分の机をくっつけ、わたしの耳元に唇を近づけてきた。
「…黒図、教科書見せろ」
「あ、うん…」
顔だけじゃなくて全身が熱い。
どうしよう。
この席、ドキドキでいっぱいで授業に全然集中出来ないよ。