今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
「黒図ちゃん、帰るの?」
右隣の席の林崎くんがそう尋ねてきた。
「あ、はい」
「俺達今からカラオケ行くんだけど良かったら一緒に行かない?」
まさか、林崎くんに誘われるなんて思ってもみなかった。
カラオケ行ってみたいけど体のことやお母さんのこともあるし…どうしよう。
ガタッ。
左隣の相可くんは立ち上がり、自分の右肩に鞄をかける。
「黒図、来いよ」
相可くんは、わたしの頭をぽんっと叩き、スタスタと歩いて後ろの扉から出て行く。