今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
え…。
一人で出て行っちゃった…。
林崎くんが慌てて席から立ち上がる。
「おい銀、勝手に一人で行くなよ」
「まぁ、銀らしいけど」
林崎くんは苦笑いを浮かべ、
「ごめんね、黒図ちゃん」
そう謝ってきた。
わたしは首を横に振る。
すると茨さんが席から立ち上がり林崎くんの隣まで歩いてきた。
「銀が誘うなんてめずらし~」
茨さんが、ふふっと優しく笑う。
「そうなんですか?」
「うん。レアだね」
茨さんはさらりと言う。
珍しいんだ…。