今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

 銀色の髪の男の子と黒髪の男の子の後ろ姿が見えて、並び的にわたしの前を通ったのは銀色の髪の男の子で。

 見た訳じゃないから確証はないけど、相可(おおか)くんが飴をくれたんだと思う。
 怖いって思ってたけど、ほんとうは優しい男の子なのかもしれない。

 温もりを感じながら、大粒の涙が頬から滑り落ちていく。

「甘いなぁ…」

 飴を食べたら、ほっとして涙があふれてきて…元気までわいてくる。

 わたしは、この日からずっと、相可(おおか)くんを目で追うようになった。
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