今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

 話しても無駄だって分かってる。
 それにもし話したら、ひいて二度と話してくれなくなるかもしれない。
 だけど生意気かもしれないけど、

 相可(おおか)くんだけには分かって欲しい。

 わたしは口をゆっくりと開く。
 視界がぼやけ、きらきらと光が揺れて――――。

「…わたし、見た目はみんなと変わらないけど」
「生まれつき喘息持ちで体が弱いんです」

「そのせいで体力はみんなの半分しかなくて…」
「何をやってもすぐに疲れてしまうんです」

 相可(おおか)くん、どう思ったかな。
 信じてもらえず、「あざとい、甘えんな」って言われるだけなのかな。
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