今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄

「…やっぱりな」

「え?」
 わたしはびっくりする。

姫乃(ひめの)がさっき言ってた通り」
「俺も体育、サボってるようには見えなかった」
「詳しい事情は分からないけど、体弱いんだろうなってずっと思ってた」

 その答えを聞いたら、
 ――――ぽた。ぽたぽた。
 涙が次から次へと溢れ、止まらなくなった。

 相可(おおか)くん、ちゃんとわたしのこと見ててくれてたんだ…。

「あの…、このことは秘密にして下さい」

「ふたりだけの?」

 わたしの顔が、かぁっと熱くなる。

「はい」

「俺はいいけど」
 相可(おおか)くんが真剣な表情で尋ねてきた。
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