今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
わたしは右手を胸に当てる。
「最近、元気だから大丈夫」
「それに、いつもやってもらってばっかりだから…」
「今日はお母さんを助けたい」
わたしが必死に言うと、お母さんは涙ぐむ。
「雪羽…」
「分かったわ、気をつけて買っておいで」
「うん、お母さんありがとう」
わたしは嬉しそうに笑った。そして、
「準備してくるね」
とお母さんに言い部屋に戻ると、灰色のダッフルコート羽織り、ふわふわのマフラーを首に巻いて、
シャッ!
ベランダに続く扉を隠した淡い青色の雪柄のカーテンを開ける。