今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
黒のパーカー姿の相可くんが立っていた。
え…相可くん…ほんとに来てくれた。
「誰だてめぇ」
金髪ヤンキーはしゃがんでわたしの腕を掴みながら強張った顔で相可くんを見る。
「よ、銀じゃん。久しぶり」
「この子、銀の彼女だったんだ」
「普通の子選ぶなんて意外。銀、趣味変わったね」
「てっきり“姫乃”が彼女だと思ってたのに」
え…。
「いいから早くその手放せよ」
相可くんの顔が強張る。