今日も隣の席でぎゅっとして。 ❄
「ごめんなさい」
「コンビニに用があって…」
「コンビニ?」
「うん、卵切れちゃってお母さんの代わりに買いに…」
「でも着く前に疲れちゃって…」
「分かった」
相可くんはわたしの頭をぽん、と叩く。
「俺が代わりに買ってくるわ」
相可くんはそう言って立ち上がる。
「わたしも行きたい」
わたしは、目に涙を浮かべて言う。
「うん」
「一緒に行こう」
相可くんは手を差し出す。
ぎゅっ。
わたしはその手を掴んで立ち上がった。