あの日に交わした約束は、思い出の場所で。
「奈央〜おっはよ~!」
聞き馴染みのある声に振り返る。同じタイミングで登校してきた澪と昇降口でばったり会った。
ゆるく巻いたブラウンのロングヘアに、ピンクと白のチェック柄のマフラーがよく似合っている。
「おはよう澪」
それにしても、そんなにスカートを短くして脚冷えないのかなぁ、なんて冷めた私はどうでもいいことを考える。
私は見た目なんてどうでもいいから、万全な寒さ対策を徹底したい。
「澪、脚寒くないの?」
「あのさぁ奈央、おしゃれのためなら寒さぐらい我慢しないと!ってそんなことどうでもよくて……」
「なに?」
「ビッグニュースがあるんだよ!」
ローファーを靴箱にしまい上履きに履き替えながら澪の話に耳を傾ける。
「ビッグニュースって?」
「なんとなんと!今日隣のクラスに転校生が来るらしいよ!」
澪はオシャレだし流行りや噂話に敏感だ。だから大抵のことに置いていかれている私に、色々な情報を吹き込んでくれる。
聞き馴染みのある声に振り返る。同じタイミングで登校してきた澪と昇降口でばったり会った。
ゆるく巻いたブラウンのロングヘアに、ピンクと白のチェック柄のマフラーがよく似合っている。
「おはよう澪」
それにしても、そんなにスカートを短くして脚冷えないのかなぁ、なんて冷めた私はどうでもいいことを考える。
私は見た目なんてどうでもいいから、万全な寒さ対策を徹底したい。
「澪、脚寒くないの?」
「あのさぁ奈央、おしゃれのためなら寒さぐらい我慢しないと!ってそんなことどうでもよくて……」
「なに?」
「ビッグニュースがあるんだよ!」
ローファーを靴箱にしまい上履きに履き替えながら澪の話に耳を傾ける。
「ビッグニュースって?」
「なんとなんと!今日隣のクラスに転校生が来るらしいよ!」
澪はオシャレだし流行りや噂話に敏感だ。だから大抵のことに置いていかれている私に、色々な情報を吹き込んでくれる。