あの日に交わした約束は、思い出の場所で。
「……結人くん、今、私にキスした?」
「奈央、そういうことは本人に確認すんな」
目の前に笑顔の結人くんがいる。
なんで笑う余裕なんてあるのさ……こんなにドキドキしてるのって私だけ?
ファーストキスは人通りの少ない路地。
観覧車の頂上で夜景を見ながらとか、もっとロマンチックな場所になるかと思ってた。
でも、こういうのもいいかもしれない。どこでするかじゃなくて、誰とするかだ。
結人くんが優しく私の両手を握った。
「……奈央。これからもずっと、俺の隣にいてくれる?」
なんか、プロポーズみたい。真っ直ぐな結人くんの瞳に見つめられたら、頷かないわけにはいかなかった。
「……もちろんだよ。結人くんの隣にいる、約束する」
握ってくれた手に力を込め握り返した。私なりに誓ったんだ。
結人くんは目を細めて優しく微笑んだ。
「奈央のこと、ずっと大切にするから」
そう言って、もう一度優しくキスしてくれた。
今度は一瞬じゃない。
ホワイトデーにぴったりな、甘くて優しいとろけそうなキス。
……嬉しいはずなのに。いや、嬉しいのと同時に、
『もう後には戻れない。何があっても結人くんを裏切るなんてことできない』
そういう責任感みたいなのが大きくなった気がして、私の心に圧力がかかった。
「奈央、そういうことは本人に確認すんな」
目の前に笑顔の結人くんがいる。
なんで笑う余裕なんてあるのさ……こんなにドキドキしてるのって私だけ?
ファーストキスは人通りの少ない路地。
観覧車の頂上で夜景を見ながらとか、もっとロマンチックな場所になるかと思ってた。
でも、こういうのもいいかもしれない。どこでするかじゃなくて、誰とするかだ。
結人くんが優しく私の両手を握った。
「……奈央。これからもずっと、俺の隣にいてくれる?」
なんか、プロポーズみたい。真っ直ぐな結人くんの瞳に見つめられたら、頷かないわけにはいかなかった。
「……もちろんだよ。結人くんの隣にいる、約束する」
握ってくれた手に力を込め握り返した。私なりに誓ったんだ。
結人くんは目を細めて優しく微笑んだ。
「奈央のこと、ずっと大切にするから」
そう言って、もう一度優しくキスしてくれた。
今度は一瞬じゃない。
ホワイトデーにぴったりな、甘くて優しいとろけそうなキス。
……嬉しいはずなのに。いや、嬉しいのと同時に、
『もう後には戻れない。何があっても結人くんを裏切るなんてことできない』
そういう責任感みたいなのが大きくなった気がして、私の心に圧力がかかった。