あの日に交わした約束は、思い出の場所で。
新学期
翌日の朝。
昨日彩月とあんな話をしてしまったからか、クラス替えがどうなっているのかが気になって眠れず寝不足だ。
いつもより早く家を出て学校へ向かう。
四月上旬。冬の気配は一切なくなった。
道路脇に咲く、強くたくましいタンポポを見つけて思わず写真を撮ってしまった。
大きく息を吸って肺に空気を取り込む。冷たい空気ではなく、春がやってきたことを実感した。
四季がある日本は楽しいなぁなんて思いながら通学路を歩いた。
新学期ということもあり、めずらしく浮かれ気分なのが自分でもわかった。
学校へ着くと、すでにクラス分けの紙が昇降口に貼り出されていて、人でにぎわっている。
人混みの後ろで目を細めて自分の名前を探す。
「奈央ー!おはよう!」
聞き慣れた声が後ろから聞こえてきて振り返る。
「澪おはよう。私何組かわかる?」
「それがね……なんとなんと!私と奈央、また同じクラスだったよー!ついでに大野も」
「ほんとに?」
澪と手を取り合って喜んだ。
クラス分けの張り紙に自分の名前があるのを確かに確認する。今年は四組だ。
澪と二階にある新しい教室へ足を進める。
昨日彩月とあんな話をしてしまったからか、クラス替えがどうなっているのかが気になって眠れず寝不足だ。
いつもより早く家を出て学校へ向かう。
四月上旬。冬の気配は一切なくなった。
道路脇に咲く、強くたくましいタンポポを見つけて思わず写真を撮ってしまった。
大きく息を吸って肺に空気を取り込む。冷たい空気ではなく、春がやってきたことを実感した。
四季がある日本は楽しいなぁなんて思いながら通学路を歩いた。
新学期ということもあり、めずらしく浮かれ気分なのが自分でもわかった。
学校へ着くと、すでにクラス分けの紙が昇降口に貼り出されていて、人でにぎわっている。
人混みの後ろで目を細めて自分の名前を探す。
「奈央ー!おはよう!」
聞き慣れた声が後ろから聞こえてきて振り返る。
「澪おはよう。私何組かわかる?」
「それがね……なんとなんと!私と奈央、また同じクラスだったよー!ついでに大野も」
「ほんとに?」
澪と手を取り合って喜んだ。
クラス分けの張り紙に自分の名前があるのを確かに確認する。今年は四組だ。
澪と二階にある新しい教室へ足を進める。