あの日に交わした約束は、思い出の場所で。
七年間の空白 ✳︎遥side✳︎
✳︎遥side✳︎
七年ぶりに、小学校四年生まで過ごしたこの町に帰ってきた。
彼女がいるこの町に。
そして今日、この学校に転校してきた。
ここを選んだのは、もちろん奈央に会いたくて。
クラスに入ってすぐ、近くにいた人に声をかけた。奈央のことが聞きたくて。
「ねえあのさ、平田奈央、この学校にいるよね?」
俺の第一声がそんなだったから、話しかけられた人はびっくりしてたけど。
「えっ?あぁ、平田さんと知り合い?隣の一組だけど」
しかも隣のクラス。安堵して少し笑顔になれた。
奈央は昔から成績優秀だった。
この学校がこの辺では一番の進学校だったし、奈央の歳の離れたお兄さんもここに通っていた。
だから奈央はここにいる。そんな俺の勘は当たっていた。
七年ぶりに、小学校四年生まで過ごしたこの町に帰ってきた。
彼女がいるこの町に。
そして今日、この学校に転校してきた。
ここを選んだのは、もちろん奈央に会いたくて。
クラスに入ってすぐ、近くにいた人に声をかけた。奈央のことが聞きたくて。
「ねえあのさ、平田奈央、この学校にいるよね?」
俺の第一声がそんなだったから、話しかけられた人はびっくりしてたけど。
「えっ?あぁ、平田さんと知り合い?隣の一組だけど」
しかも隣のクラス。安堵して少し笑顔になれた。
奈央は昔から成績優秀だった。
この学校がこの辺では一番の進学校だったし、奈央の歳の離れたお兄さんもここに通っていた。
だから奈央はここにいる。そんな俺の勘は当たっていた。