あの日に交わした約束は、思い出の場所で。
『奈央は俺がいないとなんにもできないんだな』
少し上から目線で生意気だった遥は、この言葉を口ぐせのように言っていた。
でも遥がいなくなってから、私は「泣き虫」を卒業した。
そばで守ってくれた人がいなくなって、強くならないといけないと思ったから。
……それに、遥がいつか戻ってきたときに、「強くなったな」って褒めてほしくて。
——あれから七年が経った。高校二年生の冬。
あのとき交わした約束は、まだ有効なのかな。
……私は今でも、遥が迎えにきてくれるって信じて待ってるよ。
少し上から目線で生意気だった遥は、この言葉を口ぐせのように言っていた。
でも遥がいなくなってから、私は「泣き虫」を卒業した。
そばで守ってくれた人がいなくなって、強くならないといけないと思ったから。
……それに、遥がいつか戻ってきたときに、「強くなったな」って褒めてほしくて。
——あれから七年が経った。高校二年生の冬。
あのとき交わした約束は、まだ有効なのかな。
……私は今でも、遥が迎えにきてくれるって信じて待ってるよ。