あの日に交わした約束は、思い出の場所で。
平凡な毎日
お昼休み、お弁当をちょうど食べ終えた頃。
「そういえば平田って好きな人とかいないの?浮いた話聞いたことないけど」
さっきまで私の親友、竹内澪(たけうち みお)と言い合っていた、隣の席の大野結人(おおの ゆいと)が話しかけてくる。
「おおの!奈央に恋愛の話はタブーなんだよ。ほんとあんたって空気読めないんだから」
私が答える間もなく澪が話し始める。
「は?なんだよそれ」
「奈央はシンデレラストーリーに憧れるオトメなの。いつか王子様が迎えにきてくれるって、今か今かと心待ちにしてるんだよね?」
「……えっ?あぁ、そう…かもしれないね」
思わず苦笑い。
でも、シンデレラストーリーかぁ。今の状況を見ると、なんか微妙に合ってるかも……
「ほ〜ら困ってる!だから奈央に恋愛の質問はしちゃだめなのー」
どっちかというと結人くんの質問よりも澪の質問に困ってたんだけどね。
「つうか、竹内に聞いてないだろ」
「はぁ?奈央の気持ち代弁してなにが悪いの?私は奈央のことがよく分かるんですー」
この二人は毎日のように言い合ってる。
私は見慣れたこのやり取りを見るのが結構好き。二人を見てると自然と笑顔になれて、なんだか和むんだ。
「そういえば平田って好きな人とかいないの?浮いた話聞いたことないけど」
さっきまで私の親友、竹内澪(たけうち みお)と言い合っていた、隣の席の大野結人(おおの ゆいと)が話しかけてくる。
「おおの!奈央に恋愛の話はタブーなんだよ。ほんとあんたって空気読めないんだから」
私が答える間もなく澪が話し始める。
「は?なんだよそれ」
「奈央はシンデレラストーリーに憧れるオトメなの。いつか王子様が迎えにきてくれるって、今か今かと心待ちにしてるんだよね?」
「……えっ?あぁ、そう…かもしれないね」
思わず苦笑い。
でも、シンデレラストーリーかぁ。今の状況を見ると、なんか微妙に合ってるかも……
「ほ〜ら困ってる!だから奈央に恋愛の質問はしちゃだめなのー」
どっちかというと結人くんの質問よりも澪の質問に困ってたんだけどね。
「つうか、竹内に聞いてないだろ」
「はぁ?奈央の気持ち代弁してなにが悪いの?私は奈央のことがよく分かるんですー」
この二人は毎日のように言い合ってる。
私は見慣れたこのやり取りを見るのが結構好き。二人を見てると自然と笑顔になれて、なんだか和むんだ。