アンドロイド・ニューワールド
大声を出されて、ちょっとびっくりしました。
「はい。全科目作成していますが…」
「ひ、一晩の間に?」
「はい」
「手書きで?全科目?」
「はい」
「自分で考えて?」
「はい」
「…」
と、奏さんは無言で、へなへなと机にへばりついてしまいました。
大丈夫でしょうか。
すると。
「…瑠璃華さん…」
と、奏さんは言いました。
「はい」
「君には…出会ったときから驚かされっぱなしだけど…。今日はまた、凄まじい衝撃だったよ…」
「ありがとうございます」
「…褒めてる訳ではないけどね…」
と、奏さんは言いました。
私はどうしたら良いのでしょう。
頑張って、手書きで練習問題を作ってきたのですが。
「お気に召しませんか?それなら別の方法でも…」
「いや、そんなことはないよ!」
と、奏さんはガバッと起き上がって言いました。
「瑠璃華さんが、こんなに頑張ってくれたんだから。俺はやるよ。全科目やるから」
と、奏さんは言いました。
とても勇ましい発言です。
学生の鑑ですね。
「まず古文から始めるよ。間違ってるところがあったら、遠慮なく言って欲しい」
「はい、分かりました」
と、私は言いました。
私は、奏さんが問題を解くときの解法、一問を解き終わるまでの時間。
更に、その答えが正解か否かを、つぶさに観察することにしました。
これらを観察し、解析すれば。
彼の得意分野、苦手分野を割り出し、更に効率の良い勉強法を編み出せると思ったからです。
「はい。全科目作成していますが…」
「ひ、一晩の間に?」
「はい」
「手書きで?全科目?」
「はい」
「自分で考えて?」
「はい」
「…」
と、奏さんは無言で、へなへなと机にへばりついてしまいました。
大丈夫でしょうか。
すると。
「…瑠璃華さん…」
と、奏さんは言いました。
「はい」
「君には…出会ったときから驚かされっぱなしだけど…。今日はまた、凄まじい衝撃だったよ…」
「ありがとうございます」
「…褒めてる訳ではないけどね…」
と、奏さんは言いました。
私はどうしたら良いのでしょう。
頑張って、手書きで練習問題を作ってきたのですが。
「お気に召しませんか?それなら別の方法でも…」
「いや、そんなことはないよ!」
と、奏さんはガバッと起き上がって言いました。
「瑠璃華さんが、こんなに頑張ってくれたんだから。俺はやるよ。全科目やるから」
と、奏さんは言いました。
とても勇ましい発言です。
学生の鑑ですね。
「まず古文から始めるよ。間違ってるところがあったら、遠慮なく言って欲しい」
「はい、分かりました」
と、私は言いました。
私は、奏さんが問題を解くときの解法、一問を解き終わるまでの時間。
更に、その答えが正解か否かを、つぶさに観察することにしました。
これらを観察し、解析すれば。
彼の得意分野、苦手分野を割り出し、更に効率の良い勉強法を編み出せると思ったからです。