アンドロイド・ニューワールド
改めて。
私と奏さんは、奏さんおすすめの喫茶店に向かいました。
以前は、紅茶の美味しいお店でしたが。
今回は何がおすすめなのでしょうか。
すると、席に着くなり。
「瑠璃華さん、ラテアートって知ってる?」
と、奏さんは聞きました。
ラテアート…?
聞き慣れない言葉ですね。
脳内辞書を引いてみても良かったのですが。
目の前に、ラテアートなるものの正体を知っている奏さんがいるので。
分からないことは、素直に分からないと言ってみましょう。
奏さんなら、快く教えてくれるはずです。
「聞いたことがありません」
「そっか。コーヒーの上に、ミルクや生クリームを入れて、模様を描いた飲み物なんだけど」
と、奏さんは言いました。
やっぱり教えてくれましたね。
しかし、コーヒーの上に模様…ですか。
あ、コーヒーはさすがに知ってますよ。飲んだことはあまりありませんが。
如何せん第4局は、極度の甘党である久露花局長の方針のもと。
抹茶やコーヒーなど、苦味のある飲食物を摂取する機会は、とても少ないのです。
紅茶ですら、どばどば砂糖を入れて飲んでますからね。
あれは局長の、一種の持病なのだと思っています。
成程、私がラテアートなるものを、一度も耳にしたことがなかったのも、それが理由ですね。
そもそも、コーヒーを飲む機会が滅多にありませんでしたから。
そして何度も言いますが、『新世界アンドロイド』に飲食物の摂取は必要ありませんので、余計に。
しかし、コーヒーに模様…ですか。
全然イメージが湧きませんね。
液体に、どうやって模様を描くんでしょうか。
「このお店、ラテアートでちょっとした有名店になっててね。頼んだら、色んな模様を描いてくれるんだよ。ほら」
と、奏さんは参考がてらに、メニュー表を見せてくれました。
すると、そこには。
大きめのマグカップに、なみなみとコーヒーが注がれ。
その上から、白いミルク(or生クリーム)で、ハートやらクマやら花やら、非常に細かく繊細な、白い模様が描かれていました。
成程、理解しました。
これがラテアートというものなのですね。
何だか暇なことしてるなぁという印象ですが。
確かに、飲み物にこんな工夫をするとは、凝ってますね。
斬新な発想と言わざるを得ません。
「こんな感じ。折角だから、頼んでみない?」
「良いでしょう。分かりました」
と、私は答えました。
きっとこれが、世間で流行っている新しいコーヒーの在り方なのでしょう。
ならば、私も『人間交流プログラム』の一環として、試してみることにしましょう。
私と奏さんは、奏さんおすすめの喫茶店に向かいました。
以前は、紅茶の美味しいお店でしたが。
今回は何がおすすめなのでしょうか。
すると、席に着くなり。
「瑠璃華さん、ラテアートって知ってる?」
と、奏さんは聞きました。
ラテアート…?
聞き慣れない言葉ですね。
脳内辞書を引いてみても良かったのですが。
目の前に、ラテアートなるものの正体を知っている奏さんがいるので。
分からないことは、素直に分からないと言ってみましょう。
奏さんなら、快く教えてくれるはずです。
「聞いたことがありません」
「そっか。コーヒーの上に、ミルクや生クリームを入れて、模様を描いた飲み物なんだけど」
と、奏さんは言いました。
やっぱり教えてくれましたね。
しかし、コーヒーの上に模様…ですか。
あ、コーヒーはさすがに知ってますよ。飲んだことはあまりありませんが。
如何せん第4局は、極度の甘党である久露花局長の方針のもと。
抹茶やコーヒーなど、苦味のある飲食物を摂取する機会は、とても少ないのです。
紅茶ですら、どばどば砂糖を入れて飲んでますからね。
あれは局長の、一種の持病なのだと思っています。
成程、私がラテアートなるものを、一度も耳にしたことがなかったのも、それが理由ですね。
そもそも、コーヒーを飲む機会が滅多にありませんでしたから。
そして何度も言いますが、『新世界アンドロイド』に飲食物の摂取は必要ありませんので、余計に。
しかし、コーヒーに模様…ですか。
全然イメージが湧きませんね。
液体に、どうやって模様を描くんでしょうか。
「このお店、ラテアートでちょっとした有名店になっててね。頼んだら、色んな模様を描いてくれるんだよ。ほら」
と、奏さんは参考がてらに、メニュー表を見せてくれました。
すると、そこには。
大きめのマグカップに、なみなみとコーヒーが注がれ。
その上から、白いミルク(or生クリーム)で、ハートやらクマやら花やら、非常に細かく繊細な、白い模様が描かれていました。
成程、理解しました。
これがラテアートというものなのですね。
何だか暇なことしてるなぁという印象ですが。
確かに、飲み物にこんな工夫をするとは、凝ってますね。
斬新な発想と言わざるを得ません。
「こんな感じ。折角だから、頼んでみない?」
「良いでしょう。分かりました」
と、私は答えました。
きっとこれが、世間で流行っている新しいコーヒーの在り方なのでしょう。
ならば、私も『人間交流プログラム』の一環として、試してみることにしましょう。