アンドロイド・ニューワールド
そして、私がするべきことは。
「…翠ちゃん」
「はい」
私は、隣で通信を聞いていた翠ちゃんに向かって言った。
「君は、どうするべきだと思う?」
「…そうですね。奏さんのことを思うと…とても申し訳ないですし。それに、好かれている訳でもないのに恋人になった、生徒会長さんにも…とても申し訳ないです…けど」
けど?
「今は、瑠璃華さんに任せた方が良いと思います…。瑠璃華さんが自分の出した結果をどう受け止め、これからどんな風に変わっていくのか…あるいは何も変わらなかったとしても…。私は…それを見守りたいと思っています」
「…そっか」
君が、私の右腕で良かったよ。
私も、同じ思いだからね。
それでも私は、紺奈局長のようにきっぱりとは割り切れないし。
紺奈局長が言った通り、碧衣君の場合と、瑠璃華ちゃんの場合は、状況が違うから。
もし瑠璃華ちゃんの決定が、他の誰かを大きく傷つけるものであると予測されたら、そのときは止める。
それは私達の、保護者としての役目だから。
でも今はまだ、その時じゃない。
「瑠璃華さんには、何と伝えましょう?」
「そうだね…」
よくよく考えて、私の出した結論は。
メールを一文、瑠璃華ちゃんに送っただけだった。
『よくよく考えて、自分が正しいと思ったことをしなさい』と。
「…翠ちゃん」
「はい」
私は、隣で通信を聞いていた翠ちゃんに向かって言った。
「君は、どうするべきだと思う?」
「…そうですね。奏さんのことを思うと…とても申し訳ないですし。それに、好かれている訳でもないのに恋人になった、生徒会長さんにも…とても申し訳ないです…けど」
けど?
「今は、瑠璃華さんに任せた方が良いと思います…。瑠璃華さんが自分の出した結果をどう受け止め、これからどんな風に変わっていくのか…あるいは何も変わらなかったとしても…。私は…それを見守りたいと思っています」
「…そっか」
君が、私の右腕で良かったよ。
私も、同じ思いだからね。
それでも私は、紺奈局長のようにきっぱりとは割り切れないし。
紺奈局長が言った通り、碧衣君の場合と、瑠璃華ちゃんの場合は、状況が違うから。
もし瑠璃華ちゃんの決定が、他の誰かを大きく傷つけるものであると予測されたら、そのときは止める。
それは私達の、保護者としての役目だから。
でも今はまだ、その時じゃない。
「瑠璃華さんには、何と伝えましょう?」
「そうだね…」
よくよく考えて、私の出した結論は。
メールを一文、瑠璃華ちゃんに送っただけだった。
『よくよく考えて、自分が正しいと思ったことをしなさい』と。