アンドロイド・ニューワールド
第15章〜Ⅱ〜
――――――…久露花局長から送られてきたメールは、とてもシンプルで。
しかしシンプルであるが故に、非常に難しいものでした。
自分が正しいと思ったことを…ですか。
結局私は、あのとき感じた喪失感の名前が分からないまま。
翌日も同じ思いを引き摺って、登校しました。
何でしょう、この気持ちは。
昨日の、奏さんの目に溜まった涙が、脳裏に焼き付いたように、消えてくれません。
私は、正しいことをしたはずです。
だって私は、『人間交流プログラム』を実行している『新世界アンドロイド』で。
恋人が出来たら、その人からまた別の感情を学ぶことが出来ます。
それは間違いなく、このプログラムにとって有益であり。
私が人間の感情を理解する為に、必要な過程だと思うのです。
それが正しいはずです。
正しい判断をしたのだから、私は堂々としていれば良いはずなのです。
それなのに、何故この喪失感は消えないのでしょうか。
しかしシンプルであるが故に、非常に難しいものでした。
自分が正しいと思ったことを…ですか。
結局私は、あのとき感じた喪失感の名前が分からないまま。
翌日も同じ思いを引き摺って、登校しました。
何でしょう、この気持ちは。
昨日の、奏さんの目に溜まった涙が、脳裏に焼き付いたように、消えてくれません。
私は、正しいことをしたはずです。
だって私は、『人間交流プログラム』を実行している『新世界アンドロイド』で。
恋人が出来たら、その人からまた別の感情を学ぶことが出来ます。
それは間違いなく、このプログラムにとって有益であり。
私が人間の感情を理解する為に、必要な過程だと思うのです。
それが正しいはずです。
正しい判断をしたのだから、私は堂々としていれば良いはずなのです。
それなのに、何故この喪失感は消えないのでしょうか。