アンドロイド・ニューワールド
さて、その日の昼休みが終わり。

それまでに、クラスメイトの32人ほどに友達勧誘を試みましたが。

残念ながら、全て失敗に終わりました。

つくづく、世知辛い世の中です。

案外皆さん、心に余裕がないのかもしれません。

私には心がないので、彼らの気持ちは分かりませんが。

とにかく、私に対して友人になる気がないことだけは、よく分かりました。

しかし、諦めてはいません。

クラスメイトは私を含めて38人。私を除けば37人。

これまでに声をかけたのは32人。湯野さんと悪癖お友達を含めると36人。

つまり、あと一人残っているのです。

その一人が、もしかしたら私と友達になってくれるかもしれません。

とはいえ、ここまでの流れを見ると、もう一人にも断られそうな気もしますが。

そのときは、二度目を試みるとしましょう。

さて、それはともかく。

私立星屑学園では、昼休みの後に、掃除の時間があります。

研究所では、清掃員を雇って研究所内を清掃してもらっていましたが。

ここでは、生徒達が校内の清掃をするそうです。

自分の身の回りは、自分で綺麗にしろということなのでしょうか。

まぁ、特に掃除に関しては話すことはありません。

それよりも、私が語るべきは。

その掃除の後、五時間目の授業に向かうときに起きた出来事についてです。
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