アンドロイド・ニューワールド
「では、改めて質問をどうぞ」
「えぇっと…そうだな…」
と、緋村さんは考え込みました。
そして、出てきたのは。
「…えっと、趣味は?」
と、緋村さんは聞きました。
考え込んだ結果、外見的特徴ではなく、内面的特徴の質問が飛んできました。
別に構いませんが、それはつまり、私の外見には何の特徴もないということなのでしょうか。
それはともかくとして、質問に対する答えを考えましょう。
趣味ですか。
趣味とは、自分がよくやる行為のことですね。
私の趣味。
「そうですね。最近では、友達作りです」
と、私は答えました。
しかし。
「…それは、趣味とは言わないんじゃ…?」
と、緋村さんは言いました。
「…?駄目ですか?なら、私の趣味は、人間の感情を理解する、その勉強をすることです」
と、私は言いました。
これも、最近よくやっていることです。
何なら、今もやっています。絶賛趣味継続中です。
しかし。
「…それも、趣味とは言わないと思うよ」
と、緋村さんは言いました。
違うのですか。
「何故ですか?」
「趣味って言ったら…自分が楽しくて、楽しみでやることでしょ?」
「…成程」
と、私は言いました。
理解しました。
確かに、友達作りや、人間の感情を理解する勉強は、最近毎日やっていますが。
それは私が楽しくてやっているのではなく、それが私の任務だからです。
つまりこれらの行為は、趣味ではなく、単なる任務に過ぎないと言えます。
しかし、そうなると。
私の趣味とは、一体何でしょう?
「難しい質問ですね」
「…そう?」
「はい。私には心がないので、楽しいという感情が分かりません。従って、何をやっているときが楽しいのか、何が趣味なのか、自分でも把握していません」
と、私は言いました。
私は一体、何が楽しいのでしょう?
「えぇと…。そうだな、じゃあ…久露花さんは、読書とかする?」
と、緋村さんは聞きました。
「はい、読書はします」
「そうなんだ。どんな本?」
「最近では、何が物凄くエロいマフィアの幹部が、鎌を持って暴れる小説を読みました」
「…」
「あとは、極度の甘党な学院長が、異国の子供暗殺者に、デスソースを盛られる小説も読みました」
「…」
と、緋村さんは無言で、そして真顔でした。
「何かありましたか?」
「…いや、そんなマニアックな小説…何処にあるの?」
「研究所の図書室に置いてありました」
「…凄い本置いてるんだな…」
と、緋村さんは呟きました。
我が『Neo Sanctus Floralia』の図書室は、全国津々浦々、様々な時代の書籍を取り揃えています。
情報収集には持って来いですね。
「えぇっと…そうだな…」
と、緋村さんは考え込みました。
そして、出てきたのは。
「…えっと、趣味は?」
と、緋村さんは聞きました。
考え込んだ結果、外見的特徴ではなく、内面的特徴の質問が飛んできました。
別に構いませんが、それはつまり、私の外見には何の特徴もないということなのでしょうか。
それはともかくとして、質問に対する答えを考えましょう。
趣味ですか。
趣味とは、自分がよくやる行為のことですね。
私の趣味。
「そうですね。最近では、友達作りです」
と、私は答えました。
しかし。
「…それは、趣味とは言わないんじゃ…?」
と、緋村さんは言いました。
「…?駄目ですか?なら、私の趣味は、人間の感情を理解する、その勉強をすることです」
と、私は言いました。
これも、最近よくやっていることです。
何なら、今もやっています。絶賛趣味継続中です。
しかし。
「…それも、趣味とは言わないと思うよ」
と、緋村さんは言いました。
違うのですか。
「何故ですか?」
「趣味って言ったら…自分が楽しくて、楽しみでやることでしょ?」
「…成程」
と、私は言いました。
理解しました。
確かに、友達作りや、人間の感情を理解する勉強は、最近毎日やっていますが。
それは私が楽しくてやっているのではなく、それが私の任務だからです。
つまりこれらの行為は、趣味ではなく、単なる任務に過ぎないと言えます。
しかし、そうなると。
私の趣味とは、一体何でしょう?
「難しい質問ですね」
「…そう?」
「はい。私には心がないので、楽しいという感情が分かりません。従って、何をやっているときが楽しいのか、何が趣味なのか、自分でも把握していません」
と、私は言いました。
私は一体、何が楽しいのでしょう?
「えぇと…。そうだな、じゃあ…久露花さんは、読書とかする?」
と、緋村さんは聞きました。
「はい、読書はします」
「そうなんだ。どんな本?」
「最近では、何が物凄くエロいマフィアの幹部が、鎌を持って暴れる小説を読みました」
「…」
「あとは、極度の甘党な学院長が、異国の子供暗殺者に、デスソースを盛られる小説も読みました」
「…」
と、緋村さんは無言で、そして真顔でした。
「何かありましたか?」
「…いや、そんなマニアックな小説…何処にあるの?」
「研究所の図書室に置いてありました」
「…凄い本置いてるんだな…」
と、緋村さんは呟きました。
我が『Neo Sanctus Floralia』の図書室は、全国津々浦々、様々な時代の書籍を取り揃えています。
情報収集には持って来いですね。