アンドロイド・ニューワールド
と、こんな風に放課後を過ごし。

拝借していたラケットとシャトルを返却し、スコアボードやピンポン球をもとに戻してから。

「…あ」

と、私は日が暮れかけている外を見て、思いつきました。

「?久露花さん?」

「私としたことが、失念していました。緋村さん、バスの時間は大丈夫ですか?」

「え?うん…。まだあるけど…」

「今日はお疲れでしょう?もし良かったら、ご自宅まで私が運搬を…」

「いやいやいや、それは良い。それは間に合ってる。大丈夫だから、自分で帰るよ」

と、緋村さんは何故か全力拒否しました。

別に、頼ってくれて良かったのですが。

「分かりました。では、また次の機会に」

「…そんな機会はないでしょ…」

と、緋村さんは苦笑いで言いました。
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