アンドロイド・ニューワールド
第5章
更に翌日からも、私は自然と、緋村さんと話すことが増えました。

まず、朝学校で会ったら。

「おはようございます、緋村さん。今日は土砂降りで、良い天気ですね」

「…?何も降ってはいないみたいだけど、良い天気だね」

と、こんな冗談を言い合ったり。




昼休みには、

「今日は何パンにしましょうか。何か良い案はありませんか?」

「え?そうだな…。チョココロネとかどう?」

「局長が好きそうなパンですね。では、それにしましょう」

「…局長?」

と、こんな会話をしたり。




その日の放課後は、卓球部が体育館を使う日だというので、バドミントンには行けません。

それに、緋村さんは。

「いたた…」

「大丈夫ですか?」

「…うん…」

と、困ったような顔で言いました。

案の定彼は、筋肉痛に苦しんでいるそうです。

これでは、体育館が空いていたとしても、バドミントンどころではありませんね。
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