君の笑顔〜アナザーストーリー〜
「じゃあね!またね!」

「うん、バイバイ!」


舞岡さんが俺のところにかけよってきた。


「お待たせ〜!」


手を振ってぴょんぴょん飛び跳ねながらやってきた。

あかんあかん…今俺、一瞬だけどにやけてたぞ。

だって…舞岡さん、なんかかわいい仕草してたから…

普通に見たらあれはかわいいだろう。

ほら、今舞岡さんを見た男子だってちょっとにやけてたぞ。


「何にやけてんの〜??」


やべっ…バレた?


「あっ…いや〜、なんでだろうね!?」


絶対バレたわ。

俺ごまかすの超下手だから。


さっき買ってきた大量のお菓子をテーブルの上に広げた。

あと、ラーメンも…

今日の俺はいつもより食欲がある。

お腹空いて仕方ない。


チョコレート菓子をぽりぽり食べながら、俺はふとあのことを言った。

そう、誕生日のことを…
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